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誰もが輝く世界=愛と調和の社会を創造する

2025年09月03日

株式会社 Total health design

誰もが輝く世界=愛と調和の社会を創造する

株式会社 Total health design(トータルヘルスデザイン)様は、1990年4月に創業し、京都府木津川市に本社を置く「美と健康の創造」を掲げる企業です。代表取締役社長の近藤太郎様のもと、「自然に学び、自然に帰る」をモットーに、健康食品・健康器具・自然派化粧品・住関連アイテムの開発・販売に加え、セミナーの企画開催などを通じて、新しい暮らし方を提案しています。なお、2025年5月には東京オフィスを千代田区一番町へ移転し、拠点体制も強化されています。

事業面では、商品開発・販売にとどまらず、月刊情報誌『元気な暮らし』の発行や各種セミナー、空間を整える「イヤシロチ事業」、体と心を結ぶ「バンクシアフィットネス」、さらに「食と農の研究」まで幅広く展開。京都本社ショールームと東京の「元気アップショップ」では、実際に体験できる場を設け、学びと体験を組み合わせた独自の価値を提供しています。

今回は、「愛と調和の社会」の実現を見据えた同社の歩みと、多角的に広がる事業の背景、そして今後の展望について、代表取締役社長・近藤太郎様にじっくりとお話を伺いました。

<聞き手=高橋宏輔(学生団体GOAT編集部)>


【自然と調和し、「美しく心豊かな社会づくり」を目指しています】

父である近藤洋一が1990年に株式会社Total health designを創業しました。「美しく、心豊かな社会づくり」を使命とし、「自然に学び、自然に帰る」をモットーにしています。美しく健やかに生きる知恵や情報、画期的な商品を提供し、皆様の美と健康に役立つ新しいライフスタイルを提案しています。

事業は、衣食住に役立つ商品開発・販売、セミナー開催、癒しの空間を創出するイヤシロチ事業、東洋の叡智と西洋の科学を融合させたフィットネス、「21世紀を生き抜く秘訣は農業と食にある」という信念に基づく食と農業の研究など多岐にわたります。これらすべてを通じて、「いきいき、わくわく」する新しい暮らしを創造することを目指しています

私たちが目指すのは、人間だけでなく動植物、モノに至るまで「あらゆる存在が輝いている世界」、すなわち「愛と調和の社会」の実現です。この想いが、当社の活動の根底に流れています。

取材担当者(高橋)の感想

近藤社長が掲げる「自然に学び、自然に帰る」という理念は、単なるスローガンではなく、衣食住や健康に関わる具体的な事業を通じて実践されている点に強く惹かれました。特に、癒しの空間を創り出す活動や、農業と食に着目した研究は、未来の社会に必要とされるテーマだと感じます。

人間だけでなく、動植物やモノに至るまで「あらゆる存在が輝く世界」を目指す姿勢は、普段の生活では見過ごしがちな価値を再認識させてくれるものでした。理念を根幹に置きながら、多岐にわたる事業を展開されている社長の想いから、ビジネスと社会貢献を両立する在り方を学びました。

取材担当者(高橋)の感想

【型破りの私が語る、継承と変革のリーダーシップ】

トータルヘルスデザインを継ぐ道のりは平坦ではありませんでした。父が35年前に創業した会社ですが、私は近大ボクシング部でコーチをしていたり、ボクシングジム経営、飲食店の経営など畑違いの道を歩んでいました。8年前、会社の状況が悪化した際、父親からの要請で会社を引き継ぎました。

社長就任後、「会社の理念や事業の根幹は100年先も大切にすべきもの」と捉え、大きく変えることはしませんでした。しかし、時代や社会の変化に合わせ、組織再編や社員研修を実施し、働きやすい環境づくりに注力しました。ハラスメントがなかった35年前とは異なり、社員の成長と働きがいに繋がるよう、スタッフを大切にする経営を推進しています。

経営で最も大切にしているのは、「癒しと成長」です。ストレス社会で心身ともに疲弊する人が多いため、「癒し」は不可欠だと思います。成長は痛みや苦しみを伴いますが、「癒しと成長」のバランスは個人にも会社にも重要だと感じています。会社として「自由」を大切にし、それぞれ責任が取れる範囲で社員が挑戦できる環境を提供したいと思っています。私の役割は、給与面や会社の方向性を見極め、理念に沿った経営をすることです。

取材担当者(高橋)の感想

近藤社長の経歴は、型にはまらない多様な経験に満ちています。ボクシングジム経営や飲食店経営を経て家業を継がれたお話から、課題に対し柔軟かつ多角的な視点を持つ方だと感じました。

「癒しと成長」を経営の根幹に据え、個人の自由を尊重する姿勢は、私たちが求める「共感できる価値観」そのものだと感じます。理念に沿った方向性を指し示す社長の役割は、社員の自律性を促す素晴らしいリーダーシップだと学びました。

取材担当者(高橋)の感想

【現代社会の課題に応える「癒しと成長」の経営哲学】

トータルヘルスデザインが目指す「愛と調和の社会」実現には、スピリチュアルな要素や直感、ひらめき、体感といった感性が大切だと思っています。例えば「ここにモノを置くのは不自然だなとか、ここに置きたくないな」といった身体からのサインや直感が、わたしたちが丁寧に生きていくことで自然と理解できる「古来の知恵」だと思うのです。これを科学的な観点と融合させて提供したいと思っています。

特に強調したいのは、「身心一如」、体と心は一つという考え方です。現代人の問題の多くは、自然から離れてしまったことにあると思っています。人間関係の悩みや仕事のストレス、環境問題も含め、全てアナログな「自然」の中に答えがあると感じているのです。体を整えることが、意外にも心のストレス解消に繋がることは多くの人が体験していると思います。自然そのものである体がリラックスし軽くなれば、なぜか心も楽になる。だからこそ、当社ではまず「体にアプローチすること」を大切にしています。

さて、当社は高齢化社会による課題に直面しています。社員の平均年齢は約50歳と日本社会とほぼ同じなので、親の介護や孫の世話など社会が抱える課題と共通しているようです。若い世代は身体的健康には危機感が薄いものの、ストレス社会で心の健康を崩す人も少なくありません。私たちは心の専門家ではないため、直接的な心理ケアではなく、体を通じて心を整える独自アプローチで、お客様の心身の健康をサポートしています。情報発信は情報誌に加え、若い方向けにはSNS等でも活用しています。

取材担当者(高橋)の感想

「愛と調和」という企業理念が、単なる理想論ではなく、具体的な経営哲学や商品・サービスに落とし込まれていることに感銘を受けました。「心身一如」の考え方は、心と体を分けて教育されがちな現代において、非常に示唆に富んでいます。

AIやデジタル化が進む現代だからこそ、人間本来の「愛情」や「人間関係」、そして「自然とのつながり」の重要性が増しているという社長のお話は、私たちZ世代が直面する課題への大きなヒントだと感じました。

取材担当者(高橋)の感想

【Z世代に託す未来:若者の可能性を最大限に引き出す視点】

若者に対しては、深い敬意と期待を抱いています。今の若者の顔つきは昔と比べ格段に美しく上品になりました。これは人間性の表れだと思います。物質的な豊かさを無理に追求しない今の若い世代は、争いのなかった縄文時代のような「愛と調和の社会」の感覚に近いのではないかと感じているのです。

次世代に対する最も大きなテーマは、「より良い世の中を、若者の邪魔をせずに引き継ぐこと」です。若い世代が能力を最大限に発揮できる「場作り」に貢献したい。自由とリスペクトを基本とし、抑圧されずに力を発揮できる環境を提供することを目指しています。若い世代へのアドバイスとして、「知る」ことを大切にしてほしいと思っています。

様々な人の経験を聞いたり、日本古来の知恵や多様な情報を見聞きしたりして、それが感動に繋がれば疑似体験となり、自分の力に変えることができます。重力やエントロピーの法則、「身心一如」のような普遍的な「法則」を知り、無意識に落とし込むことが、人生を豊かに生きるヒントだと思うのです。大切なことを「知る」ことで、どんな困難に直面しても、自分自身を保ち、うまく乗り越えていけるようになるのではないでしょうか。

取材担当者(高橋)の感想

近藤社長のZ世代に対する深い理解と敬意に、正直驚きを隠せませんでした。私たちを「社会を創っていく世代」と位置づけ、能力を最大限に引き出す「場作り」を重視されていることに、大きな可能性を感じます。

「知ること」の重要性や、普遍的な「法則」を学ぶべきだというお話は、情報過多な現代において本質的な学びであると強く響きました。私たちもデジタルな強みを活かしつつ、アナログな本質を学び、社会貢献に繋げたいと改めて決意しました。

取材担当者(高橋)の感想