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働くことが、誰かを幸せにする日々へ。

2025年07月17日

株式会社ロックシステム

働くことが、誰かを幸せにする日々へ。

株式会社ロックシステムは、「きつい・厳しい・帰れない」と言われてきたIT業界のイメージを変えることを目指し、「ブラック企業をやっつけろ」をスローガンに掲げる企業です。最小限の労力と時間で最大の成果を出すための業務効率化・最適化に取り組み、従業員全員が残業ほぼゼロを達成。良い環境が良い仕事を生み、システム開発やアプリ開発、インフラ構築などクライアントの課題解決をサポートしています。今回は、「IT業界の常識を変える」という強い想いのもと、働く人も依頼する企業も幸せにする仕組みづくりに取り組むロックシステムの姿勢、そして今後の展望について、副社長・新田様にじっくりとお話を伺いました。

<聞き手=丸山素輝(学生団体GOAT編集部)>



【新田様の今までの経緯・背景】


ロックシステムは代表と私、もう1人の3人ではじめた会社です。立ち上げた頃10年、20年前のIT業界は「ブラック企業」の代名詞のように言われていました。代表も私もブラック企業を経験しています。その中で周囲の仲間が過酷な労働によって辞めてしまったり、時には倒れていく姿を見て、「非常にもったいない」と感じていたんです。私も代表も“モノづくり”が好きで、私たちがやっているITエンジニアも“モノづくり”。楽しいはずのこの仕事をこの先も長く続けていくために、まずは自分たちの周囲から働く環境を改善し、最終的には業界全体に貢献できる会社にしたい気持ちからロックシステムはスタートしています。

私たちは「楽しく暮らす」ことを会社のビジョンに掲げおり、経営において最も大切にしているのは、社員とのコミュニケーションと、誰もが「楽しい」と感じられる雰囲気作りです。会社が設立して10年以上が経過しましたが、この“楽しい”の実現は苦労することも多かったです。

社員の残業を減らしたいという思いがありますが、そのためには経営層が大きな負荷を背負う時期もありました。フォローする側が疲弊し、精神的に参ってしまったり、社員が増えるにつれて、多様な考え方を持つメンバーが集まるため、私たちの思いがなかなか伝わらなかったり、中にはコミュニケーションをあまり好まない方もいたり、正直なところ、初めて退職者が出た時は、経営陣としてすごくショックを受けましたね。今ではサポート側の社員も増えてだいぶ楽にはなりました。しかし設立から10年以上経ちましたが今でも試行錯誤しながらの連続です。

コロナ禍での働き方・コミュニケーションの取り方を試行錯誤したり、社員がコミュニケーション機会を増やす企画を実施したり、社員とのコミュニケーションを大事にしてきたことで社員のちょっとした変化を察して一人一人に対応できるようになりました。まだ道半ばですが、この10年でみんなが“楽しい”暮らしを実現できるよう会社になってきたかなと思っています

取材担当者(石嵜)の感想

IT業界の「ブラック」なイメージを変えたいという創業の思いから、一貫して「楽しさ」と「人」を大切にされている点が印象的でした。特に、従業員一人ひとりが感じる「楽しい」の多様性を尊重し、それを引き出すための具体的な取り組み(メンタリングや強制しない交流会など)を行っていると知り、一般的な企業とは異なるきめ細やかな配慮があると感じました。

創業期からの苦労談や、特に人が増えることによる組織の課題、コロナ禍での変化への対応など、現実的な壁にぶつかりながらも、従業員を最優先に考え、乗り越えてきた経営陣の姿勢は、企業選びをする上で非常に重要なポイントだと感じました。

取材担当者(石嵜)の感想


【株式会社ロックシステムの事業・業界について】


当社の事業は5つありますが、主にSES(System EngineeringService)事業と受託開発事業の2つの柱で成り立っています。SESでは、お客様先に常駐し、お客様が求めるシステムを多様なメンバーと協力して開発します。一方、受託開発では、お客様からの依頼を社内で引き受け、システム開発を行います。例えば、大手メーカーの基幹システムや、銀行のシステム開発に携わるなど、多種多様な業界のIT課題解決に貢献しています。

現在では、自社サービス開発にも力を入れており、世の中の皆様に利用してもらえるよ
うな新しいものを生み出したいと考えています。SES、受託開発、自社サービス開発に加えて、ITコンサルティングやプログラミングスクールの運営も行っており、多角的な事業を展開しています。

IT業界はよく人材不足だと言われていますが、単に人材不足というよりも「できる人が足りていない」と感じています。プログラミングスキルだけでなく、お客様の要望を正確にヒアリングし、それを形にする能力、すなわちコミュニケーション能力やマネジメント能力を兼ね備えた人材が不足しているのが実情です。

また、IT業界が残業が多いと言われているのも企業側だけが悪いのではなく、個人の業務効率化の努力も重要だと考えています。当社ではそういったスキルを持つ市場価値の高い人材を育成することも使命だと考えています。年に20名は必ず新卒を含め未経験者も積極的に採用し、教育・研修制度を通じて市場価値の高いエンジニアを育成、全体を通して見ると20名は微々たるものですが1人でも多くの方にできるエンジニアになってほしいと考えています。

取材担当(石嵜)の感想

IT業界全体の状況、特に「人が足りていない」という課題に対する「できる人が足りていない」という具体的な見解が非常に分かりやすかったです。プログラミングスキルだけでなく、顧客の要望を理解し、コミュニケーションを取る能力が重要であるという指摘は、IT業界を目指す学生にとって、どのようなスキルを磨くべきか、実践的な視点を与えてくれると感じました。

未経験者も積極的に育成し、チームとして多様な人材を活かす採用方針は、学生にとって挑戦しやすい環境であると同時に、自身の可能性を広げられる魅力的な企業だと感じました。

取材担当(石嵜)の感想


【新田様から学生へのメッセージ】


学生の皆さんには、「勉強ばかりせずに遊んでほしい」と伝えたいです。勉強に打ち込むことはもちろん素晴らしいですが、それだけでは視野が狭まり、個人的には面白みに欠ける人間になってしまう可能性があると思います。スキルがあることはもちろん重要ですが、それ以上に「何か特徴がある」人間、いわゆる「エッジの効いた子」は当社でも活躍していると感じています。

学業以外の活動、例えばアルバイトなど、様々な経験を積むことが非常に大切です。同じことばかりをやり続けるのではなく、多様なコミュニティに触れ、視野を広げてほしいです。IT業界は技術の進歩が非常に速く、常に新しい技術や概念が出つづけます。そのため、新しいことに臆することなく、積極的にチャレンジする姿勢を身につけておくことが、将来のキャリアにおいて非常に重要になります。

海外での経験も、素晴らしい学びの機会となり得ます。海外に出ることで、フットワークの軽さや多様な価値観に触れることができ、それは良い意味でも、時には悪い意味でも、皆さんの視野を大きく広げるでしょう。何をするにしてもメリットとデメリットはありますが、様々な経験を積むことは、将来の自分を豊かにするための貴重な財産となるはずです

取材担当(石嵜)の感想

「勉強ばかりせず遊んでほしい」というアドバイスは、学生の心に響く、とても人間味あふれるメッセージだと感じました。IT業界は技術的なスキルが重視されがちですが、それ以上に多様な経験を通じて培われる人間性や、新しいことへの挑戦意欲が重要であるという点は、これからの社会で求められる人材像そのものだと感じました。海外経験の勧めも含め、学生のうちにどれだけ多くの「遊び」や「経験」を積めるかが、将来の可能性を広げる上でいかに重要かを学ぶことができました。

取材担当(石嵜)の感想

【株式会社ロックシステムの今後の展望】

私たちは、自社開発で「ロックシステムといえばこのシステム」と誰もが認識するような、画期的なシステムやアプリケーションを世の中に送り出すことを目指しています。これは私たちの大きな目標の一つです。大手企業との取引を通じて仕事の進め方を学び、それを自社開発にも応用していきたいと考えています。

また、私たちは必ずしもITに固執しているわけではありません。新しいアイデアが生まれ、面白いと感じられる事業展開であれば、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。仕事は本来、楽しいものであるべきです。だからこそ、私たちはこれからも「面白いこと」を追求し、その思いに共感してくれる仲間たちと共に、様々な挑戦を続けていきたいと思っています。

最終的な目標は、ロックシステムが広く認知される企業になることです。今の段階では、一般の方々にとってはまだ馴染みのない会社かもしれませんが、例えば私の子供にも「お父さんの会社だ」と胸を張って言えるような、知名度のある会社にしたいと思っています。そして、何よりも大切なのは、その過程を私たち自身が楽しみながら進んでいくことです。仲間たちと共に成長していくことができれば、それが最高の喜びです。

取材担当(石嵜)の感想

自社サービスで世の中をアッと驚かせたいという具体的なビジョンだけでなく、「ITにこだわらず、面白いことには何でも挑戦したい」という柔軟な姿勢に、ロックシステムさんの可能性の大きさを感じました。

仕事を通して「楽しさ」を追求し、それが社会貢献にも繋がるという考え方は、まさに現代の若者が求める働き方なのではないかと感じました。ニタ様の「子供に胸を張って言える会社に」という言葉や、人事の小嶋様の「みんなで美味しいお酒が飲んで楽しみたい」という言葉からは、会社を大きくすることだけでなく、働く仲間たちとの絆を大切にする温かい企業文化が伝わってきました。

取材担当(石嵜)の感想