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「これしかない」という危機感を武器に。26歳で独立した介護経営者が語る覚悟と働き方

2026年04月11日

株式会社チャップ

「これしかない」という危機感を武器に。26歳で独立した介護経営者が語る覚悟と働き方

株式会社チャップは、介護事業を中心に不動産投資や福祉用具レンタルなど多角的な経営を展開する企業です。代表の佃氏は26歳で独立し、「従業員の生活の向上と安定」を理念に掲げ、介護業界では珍しい週休2.5日制や有給休暇100%取得を実現しています。

小学生からの夢を貫いた「不退転の覚悟」

私は小学生の頃にはすでに、将来は社長になると心に決めていました。その想いは一度も揺らぐことなく、21歳の時に「介護保険制度を知り、これからは介護事業の時代が来る」という話を耳にし、未経験ながら知り合いの現場へ飛び込みました。そこで5年間の実務経験を積み、26歳で独立して株式会社チャップを立ち上げました。

私が若くして行動に移せたのは、決して特別な才能があったからではありません。むしろ、「自分には他に何もできない」という強い危機感があったからです。学生時代は勉強や学校生活に馴染めず、フリーター期間も長かった私にとって、既存の企業に就職して組織の中で働くという選択肢は現実的ではありませんでした。

「自分はこの道で生きていくしかない」という不退転の覚悟があったからこそ、迷うことなく全力を注ぐことができました。何もない自分だからこそ、一つの道を貫き通す揺るぎない軸を持つことができたのだと確信しています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

自分を「他に何もできない」とあえて定義し、背水の陣で挑む姿勢に圧倒されました。選択肢が多いからこそ迷いが生じがちな現代において、自分の弱さを認めてエネルギーに変えていく姿勢は、どの業界でも不可欠なマインドセットです。

取材担当者(石嵜渉)の感想

修羅場から学んだ「信用」と「契約」の本質

経営を続けていく中で最も苦労したのは、人間関係とお金の問題です。若い頃は経験も知識も不足しており、お互いの認識のズレから深刻なトラブルに発展したことも少なくありません。信頼していた相手との関係がこじれ、車のブレーキホースを切られるという過酷な経験もしました。

こうした経験を通じて痛感したのは、仕事における「信用」と個人としての「信頼」は明確に別物であるということです。どれほど親しい仲であっても、金銭が絡むビジネスの現場では感情に頼りすぎてはいけません。

現在は、雇用契約や各種ルールにおいて曖昧な部分を残さないよう徹底しています。ルールを明確にし契約を重んじることが、会社組織を守り、真面目に働く従業員を不必要なトラブルから守ることにつながるのです。

取材担当者(石嵜渉)の感想

良好な人間関係を維持するためにこそ厳格なルールを設けるという知恵は、組織で働く上での大切な教訓です。「誠実さ」とは約束事を守り責任範囲を明確にすることだという視点は、プロフェッショナルとして自立する上で大きな学びになります。

取材担当者(石嵜渉)の感想

多角経営で実現した業界屈指の福利厚生

私の経営理念の根幹にあるのは、従業員の「生活の向上と安定」です。しかし介護事業は制度上、利益が出にくく給与を上げにくい構造的な課題があります。多くの介護現場では余裕を持った雇用ができず、常に人手不足とギリギリの経営を強いられています。

そこで私は、介護報酬だけに頼らず多角的な経営を行い、利益を従業員に還元する仕組みを構築しました。不動産投資や福祉用具レンタル事業などで得た利益を投資に回して資産を増やし、福利厚生の充実に充てています。

この戦略により、介護業界では極めて珍しい「週休2.5日制」や有給休暇の「100%取得」を実現しています。従業員が精神的・肉体的に余裕を持って働ける環境を作ることが、お客様への質の高いサービスにつながります。

取材担当者(石嵜渉)の感想

「介護=過酷」というイメージを覆す経営手腕に感銘を受けました。企業研究では「その会社がどのように利益を生み出し還元しているか」という構造を見ることの重要性を教えてくれます。

取材担当者(石嵜渉)の感想

100点ではなく「70点」を目指す仕事論

これから社会に出る皆さんに伝えたいのは、「100点を目指さず、70点を目指してほしい」ということです。最初から完璧を目指すと、理想と現実のギャップに疲れてしまいます。私自身も自分にも従業員にも「ほどほどでいい、70点を目指そう」と伝えています。

社会に出れば思い通りにいかないことの方が圧倒的に多いのが現実です。だからこそ、肩の力を抜いて変化に柔軟に対応できる準備だけを整えておけば十分なのです。

そして何より、学生である「今」を全力で楽しんでください。若いうちにしかできない経験、今やりたいと思ったことはすべて実行に移すべきです。自分の軸を大切に、身近な人を幸せにする喜びを感じながら歩んでいってください。

取材担当者(石嵜渉)の感想

「70点を目指す」という言葉は、長期的に持続可能な働き方を追求する知恵です。100点を目指して燃え尽きるより、70点を維持しながら変化の波を乗りこなす余裕こそが、不確実な時代を生き抜くタフネスにつながります。

取材担当者(石嵜渉)の感想