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【タカノクリエイト株式会社様】若者の視点で、日本の「食」の未来を創造する4代目社長の挑戦

2026年01月27日

タカノクリエイト株式会社

【タカノクリエイト株式会社様】若者の視点で、日本の「食」の未来を創造する4代目社長の挑戦

タカノクリエイト株式会社様は、主にプラスチック製品の製造販売を行う企業です。

特に、外食産業向けの食器や備品に強みを持ち、回転寿司の寿司皿などを手掛けています。創業以来培ってきた技術とノウハウを活かし、コストダウンを図りながら、使う立場に立った付加価値の高い商品づくりを追求しています。また、石川県の山中漆器の産地にも属しており、漆器の技法を用いたデザインや印刷技術を製品に取り入れるなど、日本の伝統技術と現代の製造技術を融合させたものづくりを行っています。代表取締役社長は小西様が務めています。

<聞き手=高橋宏輔(学生団体GOAT編集部)>

【大学中退、夢中になったキャラクタービジネス】

私は学生時代、高校もスポーツ推薦入学という経緯もあり、学問については一切してこなかったと認識しています。大学に進学したものの、早い段階で中退しました。転機となったのは大学在学中、弊社とわずかながら取引があったキャラクタービジネスを展開する企業とのご縁です。その企業の役員の方とお話しする中で、その仕事に非常に魅力を感じ、また石川県での学生生活よりも、その企業で働く方がよほど**「身になる」**だろうというお話をいただきました。その結果、大学をすぐに辞め、当時20歳でその企業に就職し、社会人としてのキャリアをスタートさせました。

  営業マンとしての成長と大企業ゆえのジレンマ

その企業では約5年間勤め、最終的には営業を担当しました。学生時代に経験がなかったマナーやPCスキル、電話対応など、社会人として必要不可欠な「一般常識」を、見よう見まねで一つひとつ積み重ねていきました。大企業だったため、社内調整や稟議に多くの時間を要する環境でした。特に、お客様にとって利益があり、弊社にとっても不利益にならない提案であっても、社内調整に時間がかかってしまうことにジレンマを感じていました。私自身、お客様に喜んでいただくことを最も重視する営業マンでしたので、大企業特有の社内プロセスでお客様をお待たせしてしまうことが、自身の考える「お客様目線」と反するようになってしまったのです。

業界の未来を懸けた父からの誘いと4代目社長就任へ

昇進すれば解決する問題もあるかと思いましたが、当時の会社では年功序列や学歴的な側面が強く、定年までいても「知れている」と感じていました。そんな時、先代の社長である父から、当時弊社がほとんど手掛けていなかった外食産業のビジネス展開を一緒にやらないかというオファーをもらいました。前職で感じていたジレンマもあり、父からの誘いを受けて、約1年以上の検討期間を経て転職を決意しました。お客様の意向に対し、自分の判断で素早く応えられる環境で、外食産業という新たな挑戦をしたいという思いが強かったのです。そして、この新たな挑戦と成長への思いから、私は4代目社長に就任しました。

取材担当者(高橋)の感想

 小西社長が感じていた大企業での「ジレンマ」は、まさに就活生が企業選びで悩むポイントの一つだと感じました。自分の軸である「お客様に喜んでいただく」ことと、会社のルールや組織の壁の間で苦悩し、最終的に自ら環境を変える決断をした行動力に感銘を受けます。社長ご自身が「新しい風」を求めているからこそ、若手の意見にも真摯に耳を傾けてくださるのだと確信しました。

取材担当者(高橋)の感想

【日本の食文化を支えるニッチトップ企業】

日本の「食」の根幹を支える製品群

弊社はプラスチック製品を製造販売するメーカーです。コア事業として、回転寿司の寿司皿や丼チェーンの食器、ファミリーレストランの食器など、日本の外食産業を支えるプラスチック食器を幅広く手掛けています。特に回転寿司の寿司皿では、国内シェア約7割を占めています。これは、お客様からは見えにくい、まさに日本の「食」のインフラを支える仕事だと自負しています。実は、お皿だけでなく、回転寿司の**テーブル周りのプラスチック製品も大半を担っています。

外部委託から内製化へのシフトと差別化

社長就任前、弊社はメーカーでありながら、製造の約9割以上を外部の協力会社に委託するファブレス体制でした。しかし、「メーカーとしてありたい」という強い思いから、段階的に製造プロセスを内製化し、現在では約7割を自社で製造できる体制を構築しました。この大きな転換は、品質の安定と納期(リードタイム)の短縮、そして小ロット・多品種への対応力を高めることに直結しています。海外製品に比べれば価格は高いかもしれませんが、「安かろう悪かろう」ではなく、そのコストに見合った高い品質と、お客様の要望に合わせた柔軟な対応力で差別化を図っています。

伝統技術を現代に継承する職人の技

また、弊社は石川県の山中漆器の産地に根ざしており、その伝統的な漆器の技法(蒔絵など)**を製品に取り入れています。例えば、寿司皿のデザインは和食に合うよう漆器のデザインを取り入れ、さらに印刷の部分では、機械化が進む現代においても、寿司皿一枚一枚を人の手で丁寧に印刷しています。この技術を担うのは、かつては「職人」と呼ばれた社員たちです。彼らの技術は、機械では表現できない高い品質と風合を生み出し、お客様からの信頼につながっています。このように、伝統的な職人の技と最新の設備を融合させることで、他社には真似できない付加価値の高いものづくりを実現しています。

取材担当(高橋)の感想

寿司皿の国内シェア7割という数字は、タカノクリエイト様の業界内での圧倒的な存在感を物語っています。しかし、その裏側で、大量生産の波に流されず、「人」の技を残すという社長の決断に、深い哲学を感じました。単なる効率化ではなく、「人だからこそできる強み」を追求する姿勢は、これから入社する若手にとっても、大きなやりがいにつながるでしょう。

取材担当(高橋)の感想

【今後の展望】「人」の力を活かし、未来の「食」市場を創造する

BtoB/BtoCの垣根を超えた事業拡大

現在の主要な事業領域である**外食産業(BtoB)**のチェーン店での取引を、全社的に拡大することを目指しています。同時に、新型コロナウイルスのような予期せぬ事態への対応策として、**コンシューマー(BtoC)**向けの食の分野にも進出しています。具体的には、一般の消費者が自宅で利用できるような食器などを、**商社や量販店**といった企業を通して提供する**BtoBtoC**モデルの展開です。これにより、企業規模の拡大だけでなく、より多くの人々の**豊かな食生活**に貢献したいと考えています。

 機械と人の最高のバランスを追求

業界全体では、人手不足と人件費の高騰という課題から、**機械化・設備投資**に重点を置く企業が多いのが現状です。多くの企業が**「人」を減らす**方向で動いている中、弊社では**設備投資**を進めつつも、**「人」の力**を最大限に活かしたいと考えています。それは、山中漆器の技法を継承し、**高品質で付加価値の高いものづくり**を続けるためには、**職人の技能**が不可欠だからです。また、企業を成長させるためには、**人件費を上回る事業拡大**を目指すことが重要だと考えています。将来的には、事業拡大に合わせて**従業員数を増やし**、機械と人が**最高のバランス**で共存する組織を目指します。

取材担当者(高橋)の感想

 BtoBを基盤に持ちつつ、BtoCへの多角的な展開を視野に入れることで、経営の安定と成長の両方を追求していることが分かりました。特に、多くの企業が人件費を抑えるために機械化を進める中で、**「人の良さ」**を活かすことにこだわる社長の考えは、若手にとって非常に魅力的です。**「人」**が介在することで生まれる付加価値を信じる経営方針は、時代に流されない強さを持っています。

取材担当者(高橋)の感想

【新しい風を吹き込み、常識を打ち破れ】

経験値に縛られず、新しい視点を提供してほしい

現在、弊社は中途採用を中心に拡大してきましたが、今後は**新卒採用**も積極的に行いたいと考えています。新卒の皆さんは、私たち既存の社員が持っていない**新しい視点**や**柔軟な発想**を持っています。例えば、「この作業はこうするのが当たり前」という**常識**や**マニュアル**に対しても、**「これって本当にベストなのか?」**と疑問を持ち、**「こうしたらもっと良くなるんじゃないか?」**という**意見やアイデア**を積極的に出してほしいのです。

会社をより良くするための小さな一歩

会社に貢献したいという思いがあるなら、大きな変革でなくても構いません。**「この工程は無駄じゃないか」「このマニュアルをこう変えればもっと効率的になる」**といった、**小さな気づき**や**改善提案**で十分です。そのアイデアを、同僚や上司にしっかり**提案**し、**議論**してください。そこで出た新しい意見を、私たちは**「新しい風」**として受け止め、共に会社をより良い方向へ進めていきたいと考えています。

世界を見据えた日本発のものづくりを

現在、海外では日本国内に負けない高い技術と設備を持つ企業が増えています。そのような環境で、日本企業として戦い、世界で勝ち抜くためには、**「メイド・イン・ジャパン」**にこだわり、**品質と技術**で勝負しなければなりません。若手社員の皆さんには、**海外のマーケット**を見据え、**「日本から世界へ輸出する」**くらいの気概で、日本のものづくりに**新しい価値**を生み出してほしいと期待しています。**経験がないからこそ生まれる柔軟な発想**で、私たちと共に**未来の「食」の業界**を創造していきましょう。

取材担当者(高橋)の感想

 社長自身が**「新しい風」**を求めているというメッセージは、就活生にとって何より心強いと感じました。経験や知識の有無ではなく、**「会社をより良くしたい」**という情熱と、**常識に囚われない柔軟な視点**こそが、タカノクリエイト様では最も求められているのだと理解しました。若手でも積極的に意見を出し、**会社を動かす**経験ができる環境だと感じています。

取材担当者(高橋)の感想