株式会社R・Ys 瞬美痩(アールワイズ シュンビソウ)は、大阪市中央区に本社を置く美容企業です。自社ブランド「Syunbiso」を冠した美容化粧品の開発・製造・販売をはじめ、エステサロンやスクールの運営を展開。2007年の設立以来、独自の理論に基づく製品はミス・ユニバース大阪大会の公式パートナーに選ばれるなど、プロの現場から高い信頼を得ています。近年では介護事業やNPO法人を通じた社会貢献活動にも注力し、人々の健やかな人生をトータルでサポートしています。

「自分が必要とするもの」を形にする力——起業の原点
私は20代後半で起業しましたが、最初から経営者を目指していたわけではありません。きっかけは、私自身の肌が非常に弱く、既存の化粧品では満足いく結果が得られなかったことにあります。「自分の肌に合うものを自分で作ったほうが早い」という考えに至りました。
開発の過程では、細部へのこだわりが強まるにつれ、最終的には私自身が主導して製品を完成させました。こうして生まれた製品が美容業界のプロの方々に認められ、卸売の要望が急増したことで、2007年に株式会社としての歩みを踏み出すことになったのです。
私の経営の根本にあるのは、自らの弱点を克服しようとする切実な想いです。自分の悩みから出発したビジネスが、結果として多くの人々の「美」を支える価値へと繋がっていきました。
取材担当者(石嵜渉)の感想
「既存のものに満足できないなら、自分で創り出す」という姿勢に強い当事者意識を感じました。社会の不便や自身の悩みを単なる不満で終わらせず、「解決策を提示する」という視点を持つことで、新たなキャリアの可能性が開けるのではないでしょうか。


コロナ禍を転換点とした「三本の柱」戦略
創業から美容事業一筋で歩んできましたが、2020年のコロナ禍は経営に甚大な影響を及ぼしました。弊社の看板製品は、「人生の晴れ舞台」を控えた方々に多く利用されていますが、パンデミックによってイベントや式典が中止となり、サロンの売上が一時的に減るという危機にも直面しました。
この未曾有の事態を経験し、「一つの事業に依存することのリスク」を痛感しました。そこで、経営の安定性を高めるために「三本の柱」を持つことを決意。通販への進出や福祉事業の立ち上げを同時に決行しました。
現在は従業員30名弱の規模で、無駄な宣伝費をかけずに製品の質を極める組織運営を徹底しています。変化の激しい時代において、現状に安住せず、常に次の柱を模索し続けることが経営者の責務であると考えています。
取材担当者(石嵜渉)の感想
経営の極限状態を「構造改革の好機」と捉える姿勢に感銘を受けました。一つの専門性に固執せず、時代の要請に合わせて役割を拡張していく柔軟性は、不確実な未来を生き抜くための大きなヒントになるはずです。


若さという特権を最大限に活用する
若いうちは、立ち止まらずに何度でも挑戦を繰り返すべきです。20代や30代前半の失敗であれば、周囲の助けを得やすく、再起するための十分な時間と体力があるからです。若いうちの経験は、たとえそれが失敗であってもすべて将来の強力な武器へと変わります。
新しい一歩を踏み出す際に有効なのが、自分なりの「ロールモデル」を持つことです。私自身、迷いが生じたときは、成功を収めている人生の先輩方のもとへ足を運び、直接教えを請うようにしてきました。少し年齢の離れた成功者は、若者の情熱を純粋に応援してくれることが多いのです。
また、長く走り続けるためには、自らの健康管理を「仕事の重要な一部」として捉える意識が必要です。情熱を持って挑むことと、持続可能なペース配分を考えること。その両立が、真のプロフェッショナルへの道へと繋がります。
取材担当者(石嵜渉)の感想
「若いうちは助けてもらえる」という言葉には、失敗を恐れがちな学生に対する深い慈愛を感じました。信頼できる先達を見つけ、懐に飛び込んでいく勇気が、成長を何倍にも加速させるのだと確信しました。


美容・福祉のシナジーが生む未来
私たちの今後のビジョンは、美容、福祉、そして不動産を連携させ、包括的な社会貢献を実現することにあります。訪問介護や障害者就労支援に加え、NPO法人を通じて住居や身寄りのない方々への支援活動を行っています。これは、かつてそういった分野に尽力していた私の祖母の遺志を継ぐ活動でもあります。
「美しくありたい」と願う美容の心と、「他者を支え、健やかに生きる」という福祉の心は、根底において一つに繋がっています。美容事業で得た収益を社会のセーフティネット構築に還元し、誰もが再挑戦できる環境を整えたいと考えています。
組織運営においては、現場の声を吸い上げるためのコミュニケーションを最優先しています。一人ひとりと直接対話するよう心掛け、目の前の一人を大切にする姿勢を崩さず、社会に必要とされる「三本の柱」をより強固なものへと育ててまいります。
取材担当者(石嵜渉)の感想
美容という華やかな世界から介護や更生支援という社会性の高い分野までを地続きで捉える哲学に深い感銘を受けました。ビジネスの力で社会課題を解決しようとする姿は、これからのリーダー像として大いに参考になります。
