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2月 20, 2025

【株式会社 喜林】祖母の愛から生まれた福祉の道

現在の仕事に携わることになったきっかけ

私がこの仕事を始めるきっかけとなったのは、高校時代に祖母が介護を必要とする状況を目の当たりにしたことです。祖母は地元で非常に尊敬されていた助産師でしたが、高齢になるにつれて体が思うように動かなくなり、次第に多くのサポートが必要となりました。その姿を見て、純粋に「力になりたい」という気持ちが芽生えました。

高校では工業科に進学し、エンジン分解や溶接など機械に関する技術を学んでいましたが、自分には合わないと感じていました。そんな中、祖母の介護がきっかけで福祉の道を志し、専門学校に進みました。卒業後すぐに老人保健施設で働きましたが、家族の協力のもと20歳で地元に戻り、現在の事業を立ち上げることになりました。この経験が、私の原点です。

大切にしている経営理念

経営者として大切にしていることは、「人を尊重し、その人の力を最大限引き出すこと」です。私は自分より優れた能力を持つ人がたくさんいると感じています。社員一人ひとりが自分の強みを活かし、同じ目的に向かって全力を尽くせる環境を作りたいと思っています。そのために、競い合うのではなく、互いの長所を認め合う文化を育むことを意識しています。

また、経営者として最も重要な役割は「良い決断を下すこと」です。日々の行動や考え方が未来に影響を与えるため、人格や人間性を高めることを常に意識しています。私自身の器を広げ、より多くの人に貢献できる存在になれるよう努力しています。

学生時代のアドバイス

学生の皆さんには、ぜひ多くの経験に飛び込んでほしいと思います。私自身、学生時代は友達との時間を大切にし、あまり勉強熱心ではありませんでしたが、今振り返ると「もっと勉強しておけば、もっと選択肢が広がったのではないか」と感じます。

若いうちに多様な経験を積むことで、自分の可能性を信じ、将来の選択肢を広げることができます。誰かと比較するのではなく、自分自身の無限の可能性を信じて挑戦してほしいです。そして、失敗や成功の経験を通じて得た学びが、将来の自分を支える財産になると思います。

事業内容と今後の展望

現在、当社では介護施設、保育園、障害者福祉事業など幅広い分野で活動しています。保育園の設立は、結婚や出産を経ても働き続けたい社員の声をきっかけに始めたもので、現在では多世代交流の場としても機能しています。また、高齢者や障害者の方々が社会で生き生きと働けるよう、農業や飲食などの分野にも挑戦し、これらの活動を通じて地域の多様な方々とつながることを大切にしています。

3年後、5年後のビジョンとしては、「生きがいをカタチにする企業」として地域社会に根付くこと、そして日本や世界でも福祉の分野で先駆的な存在になることを目指しています。高齢化が進む地域課題に真正面から向き合い、そこで得たノウハウを活用して、より広い社会に貢献できる企業を目指します。

学生へのメッセージ◇

学生の皆さん、これから社会に出ていく中で、ぜひ自分自身の可能性を信じてください。どんな経験も必ず何かしらの糧になります。挑戦を恐れず、今しかできないことに積極的に取り組んでください。そして、いつか皆さんが持つ力が、誰かの生きがいを支えることにつながると信じています。

一緒に未来を切り開いていきましょう。