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4月 21, 2025

【株式会社松本鉄工】未来を創る鉄工所

松本鉄工の概要と経営体制
・創業:1965年
・杉原社長:2代目として2011年に就任(当時25歳)
・創業者は母方の祖父。父親は経営を継ぐことを望まなかったため、杉原氏がアメリカの高校・大学に通いながらも「いつか継ぐ」と覚悟を持っていた。
・社長就任初日に遅刻するという波乱のスタート。先輩社員から厳しい言葉を受けながらも、10年の歳月を経て「ようやく自分の会社になった」と語る。

採用活動と社員教育
・新卒採用はほとんど行っておらず、中途採用を中心に強化。育成目的での採用活動は実施。
・2023年から完全フレックス制度(コアタイムなし)を導入。月単位で160時間勤務すればOKとし、働き方の自由度を最大限に拡大。現在、年間休日も86日から120日へ増加。将来的には160日を目指す。
・「ずるをする人はいないと思う。働く人の本質を信じて制度を設計している」と社長は語る。

採用における課題と学生への期待◇
・SNSによる情報発信は現在は未着手だが、「3〜4年かけてしっかり継続的に運用するべき」と強く感じており、今後ブランディングの柱として構想中。
・人事評価制度など、制度面での魅力も発信したいと考えている。
・学生に対しては、「もっと遊んでいい、外の世界を見てほしい」とエールを送る。大学時代は特別な時期。海外にも出て、多様な視点を持ってほしいと語る。

今後のビジョンと事業展開◇
・主力はロボットSIerとして、自動車メーカー(三菱・ダイハツ・トヨタ・日産・海外工場など)を中心に、省力化・自動化の設備をオーダーメイドで製造・納品。
・構想、設計、製作、組立、据付と入口から出口まで一貫対応。特にセールスエンジニアは顧客対応やスケジューリングなどプロジェクトマネージャーとして多岐にわたる業務を担う。
・AIの活用は今後の大きな可能性として認識。現在は資料作成など限定的な使用にとどまるが、40年分の完成図書をAI活用で整理・活用したいと構想。

社内文化と経営者の姿勢◇
・給与水準を東京並みに、休日は160日へ。
・完全フレックス・在宅OKなど、働き方の自由度を最大限に高めた“人を信じる経営”を推進中。
・人事評価制度の整備やブランディング戦略にも着手しており、従業員がやりがいと誇りを持って働ける会社づくりを進めている。
・「10年かかったけど、ようやく“自分の会社”にできた」と語る杉原社長の言葉には、強い信念と人への信頼がにじんでいる。