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8月 17, 2024

【株式会社綿善】京都からの旅、銀行員から旅館の女将へ

家業を継ぐことになった経緯・背景
元々は京都から出たくて全国転勤の三井住友銀行の総合職に入社しました。
就職活動時に人生の次の目的地として家業である旅館の女将になることになるだろうと考えていた中で、お金を頂きながらたくさんの経営者様とお話し学ぶことができる銀行員に魅力を感じ入社しました。
入社時に会社を辞めるタイミングは、会社から今までかけてくれたコスト以上の成果を出した上で仕事が楽しいと感じているタイミングだと決めていました。このルールを入社から3年目に達成し、行きつけの喫茶店のおばちゃんに相談し背中を押してもらったことがきっかけで退職し、専業主婦として少しの期間過ごし、父からの誘いもあり家業に戻ることにしました。

苦労
妊娠時に人手不足で3日ほど徹夜することもありましたが苦労として捉えていなくて、家業を継いだ責任感もありますが、第三者目線で自分を見て楽しみながら仕事をしています。もちろん10代-20代から同じような考え方ができていた訳ではなく、様々な経験をしたことで後天的に身につきました。

◇ご経験から学生の内にやっておいた方が良い事◇
テレビCMやスマホの広告などで転職に対して肯定的な印象操作が増えていると感じていて、転職自体はいいと思いますが本質的なスキルや経験を積み、責任を持って働けるように成長することを考えることが重要だと感じています。

◇今後の事業ビジョンや夢◇
もうすぐ創業から200年になる旅館ですが、これからも綿善としてあり続け、
お客様や従業員が改めて訪れた時に素敵な思い出が蘇るような旅館であり続けたいと考えています。
その上で会社を大きくする考えもありますが、むしろ会社を小さくしたいと考えています。笑
綿善って電話かFAXでしか予約できないような、旅行を予約する時からワクワクが始まり、旅館に来たときに連絡していた人に会え、人との繋がりを感じられる旅館にしたいと考えています。
そして業界のトップを目指すような旅館になるために持続可能な観光にも力を入れ、日本の文化を継承していきたいと考えています。
個人の夢は博士号を取得し、大学で教鞭を取りたいと思います。(学位がなくてもチャンスがあれば)
旅館への学びを深め、旅館が社会のお役にどのように立てるのか、また旅館の魅力を学生の方に伝えていくことで旅館や業界や社会への恩返しをしたいと思っています。
また、個人的には中学生の頃から「たこ焼き屋さん」になるのが夢なので、女将の次はたこ焼き屋になりたいと思っています。
女将で終わるつもりはありません。