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10月 16, 2024

【株式会社秀花園】祖父母の想い、旅館を継ぐ決意

社長になった背景

元々私は旅館業を継ぐ気はありませんでした。今の株式会社秀花園というのは、私の母方の祖父母が建てた会社です。そして私の父は、熱海で設備業を営んでいました。父親からは、お前はこの設備業を継ぐんだと言われていたので、幼少期の頃から大学を卒業したら設備業を継ぐということを意識していました。
旅館業は私の叔父が引き継ぐ話が進んでいましたが、叔父が亡くなってしまって、母は旅館も継ぎたい。父は旅館と設備屋、2社は無理だ。と言う意見が対立して離婚してしまいました。
なので私は離婚によって、設備業を継ぐ夢がなくなってしまいました。その時に音楽と出会って、音楽で食べていきたいと思い、東京に出ていきましたが、最後のバンドが解散してしまって、したいことが再びなくなりました。
そこから私は小さい頃から祖父母にお世話をして頂いたので、祖父母が創った旅館を潰したくないと言う想いから26歳のときに旅館に戻ってきました。

学生のうちにやっておいた方が良いこと
就職活動をするにあたって、資格の取得や勉強など大事なことだと思いますが、私は資格とかよりも中身のほうが大切だと思います。確かに資格を持っていること自体は良いことです。
まず行動することだと思います。考えるのをやめてとりあえず行動することですね。うちも毎年新卒採用をしているので、若い子や学生と話すことがあります。いまの若い子をみてると考えてばかりで行動しない子が昔に比べて多い気がします。昭和の世代は、今よりも物事の情報量が少ないので、まず動くんですよね。極端に表現すると頭が小さくて体が大きいみたいな感じです。考える前の行動が普通でした。しかし今はインターネットなどを通じて色んな情報が入ってきますよね。そうなると、知識だけがものすごく増えるので頭が大きくなって行動ができずに体はひょろひょろになります。そして頭が重くて倒れてしまうと、動かなくなってしまいます。
そういうのが時代的に多いなと思うので、考える前に行動するようにしてほしいですね。

貴社の強み◇
当館は料理と接客を一番の強みとしてやらせていただいています。やはり熱海というと海のイメージがあると思いますが、地元の海の幸を使ったりしています。接客についてですが、うちはホテルじゃなくて旅館ということにプライドをもって接客しています。
ホテルと旅館業の違いはなにかというと、旅館の強みとしては一歩お客様に歩み寄れるところです。一方、ホテルといえば堅苦しいイメージが多いかなと思います。決して悪いことではないですが、旅館業としてはお客様に歩み寄って、お客様がなにを求めているのか実際に肌で感じて、できることをする、これが人が人へするサービスだと思います。

ヴィジョン◇
今すでに着手していますが、新築の寮を建てます。新卒2年目の子と新卒4年目の子に入ってもらって寮の外壁の徹底から色々していて、1年後の9月に建つ予定です。
あと弊社は旅館を2つ経営していますが、3店舗目も始めたいと思っています。