◇社長ご自身について◇
東京で大学に通い、卒業後は自分のやりたい仕事に就いていましたが、3年後に家族から帰郷するよう促されました。そこで東京でシステムエンジニアとしての経験を積み、その後、現在の会社に入社し現在に至ります。

◇経営者として大切にしていること◇
一番大切にしているのは、従業員とその家族が安心して生活できることです。そのためには、事業を成功させ続ける必要があると考えています。

◇平野株式会社が愛されている理由と強み◇
真面目に取り組んできたことが評価されていると感じています。地道なカバン作りで、特に目立つような新しい企画が常にあるわけではありませんが、確実に需要のあるオーソドックスな商品を丁寧に作り続けています。カバン製作にはさまざまな専門分野があり、例えばフライトケースや特定のタイプのバッグを専門にしている職人もいますが、私たちはそうした職人たちに依頼して商品を作成し、それを在庫として持つことで、お客様からの注文にすぐに対応できる体制を整えています。カバンは一つ一つ手作業で作られるため、短期間で大量生産することは難しいですが、約600点のオリジナルアイテムを常に在庫しておくことで、迅速にお客様の要望に応えられるのが私たちの大きな強みです。

◇今後の事業ビジョンや夢◇
この数年で、小売り部門に力を入れてきました。そして、これからはさらに一歩進んで、外部の職人に依頼していた製造工程も自社で手がける方向を考えています。
この一貫したプロセスを実現することで、企業としての体制を強化し、持続可能な事業運営を目指しています。製品を作るところから売るところまで、すべてを自社で管理することが、会社の存続にとって重要だと考えています。

◇ご経験から学生の内にやっておいた方が良い事◇
いろいろなことに興味を持ち、多様な経験に挑戦することが重要だと思います。また、さまざまな人と交流することで、普段は出会わないタイプの人々との出会いがあり、それがとても興味深いですね。そうした人々との対話を通じて、世の中には様々な考え方や生き方があることを知ることができます。
私は、学生時代は比較的時間があり、読書にも多くの時間を費やすことができました。自分で選んで、自分で学ぶことの大切さを感じます。読書を通じて多くを学ぶことは、非常に価値のあることだと思います。